materials
> モンクバッグ / Monk bag

モンクバッグ(Monk bag)

モンクバッグ - Monk bag -

JBOO01-01(キナリ) : online shop
JBOO02-50(ソヨゴ銅媒染) : online shop
JBOO02-72(ヤシャブシ鉄媒染) : online shop

備前コーマオックス / Bizen combed yarn oxford
株式会社タケヤリ

 キャンバスより薄く、オックスフォードより厚い、唯一無二の平織生地は、
明治から続く老舗帆布生地メーカー・株式会社タケヤリによるもの。

 細番手で品質の高いコーマ糸を、無糊のまま経糸と緯糸の両方に用いて、
一日に約0.7反(約35m)というペースで、ゆっくりと高密度に織り上げた生地は、
帆布のような剛健な質感と、艶やかで柔らかな風合いが同居しています。

 備前シリーズの始まりは昭和初期に開発された高密度のツイル生地で、
その強靭さから好評を博し広く普及したものの、その人気から粗悪品が出回り、
化学繊維の台頭と共に昭和40年頃には姿を消したと言われています。

 全国シェア70%とも言われる倉敷帆布の半数以上を生産し、
極厚から薄手までの多種多様な帆布を織り上げることができる機屋として、
蓄積したノウハウと往年の生地サンプルを基に2010年頃より復刻に着手。

 50年前に輸入されて以来、稼働し続けているベルギー製のシャトル織機ピカノールを用いて、
当時のものより密度を上げるなどアップデートを施し、市場へと復活させました。

 中でもしなやかな表情が魅力の備前コーマオックスは、
超度詰めの頑強な生地でありながらも、
流麗な手触りが楽しむことができる意欲作となっています。

荒巻

整然と並べられた1000本以上もの原糸たちがビームと呼ばれる大きな糸巻にまとめられていきます。 弛みや張りにばらつきが出ないように調整し、一本一本に愛情を込めて糸を均等に整えています。

製織

世界的にも稼働しているのが珍しいと言われる、ベルギー製のヴィンテージシャトル織機ピカノール。 シャトルの杼が大きく開が広いので、太番手の糸も高密度に織り上げることができます。

検反

明かりで透かしながら、人の目でキズや汚れがないかをチェックしていきます。 問題があるものは職人の手により修復され、再度検査により合格したものが出荷されます。

生地

時間と手間をかけてじっくりと織り上げることで、格別の風合いを持ったドレープ感が生まれます。 高密度に打ち込まれているので、しなやかでありながらタフな生地に仕上がっています。

洗濯絵表示 / care instructions

液温40°Cを限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる
塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止
タンブル乾燥禁止
日陰のつり干しがよい
底面温度150°Cを限度としてアイロン仕上げができる
石油系溶剤によるドライクリーニングができる

【絵表示に触れると、詳細を表示します】

:備前コーマオックスの日常のケアに関して
 なるべく綺麗に使いたいという方は、使用前に布用の防水スプレーをかけてください。
雨による型崩れやシミを防ぎ、日常的な汚れもつきにくくなります。
(必ず目立たない箇所に少量をスプレーして異常が無いことをご確認ください。
またスプレーをかけることで生地表面がコーティングされてしまうので、
生地の風合いを楽しみたい方にはオススメいたしません。)

 日頃から使用後にはポケットから中身を取り出し、風通しの良いところにかけておくことで、
湿気による汚れや黄ばみを防ぐことができます。
また織り目に沿ってブラッシングをいただくことで、
表面についたホコリやちょっとした汚れを落とすことができます。

 一部分だけ濡れてしまうと輪染みのように跡が残ってしまう可能性がありますので、
水を含ませた後に固く絞った布で叩くように生地全体を拭いてください。

コナラの木の環 / wooden ring
アファンの森 , 楯木工製作所 , 酒井産業株式会社

 アイコニックな木製のウッドリングのパーツは、長野県信濃町のアファンの森にて採取された
コナラを原料に、南木曽の楯木工製作所にて完全別注で製作されています。

 2020年4月3日に永眠したC.W.ニコル氏の遺志を継いだ
一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団により、
「C.W.ニコルメモリアル自然再生基金」の開設と並行して、
アファンの森における間伐材の活用方法を検討されていた中
co:doの取り組みにご賛同いただき、今回の協業が実現。

 森の再生のために間伐されたコナラを、長野県木曽地方の酒井産業株式会社により、
製材、乾燥の処理がされた後、楯木工製作所にて成形し、木の環として生まれ変わります。

 虎斑と呼ばれる特徴的な縞模様の柄と、ずっしりと中身が詰まった重厚感のある
コナラ本来の魅力を活かし、えごま油を含む蜜蝋オイルで仕上げることで、
木が本来持つぬくもりのある豊かな表情を残しながら、滑らかな手触りに仕上がっています。

アファンの森

C.W.ニコル氏の遺志を受け継ぎ、地域本来のあらゆる生物が安心して暮らせる森へと再生し続ける、信濃町のアファンの森。今では34ヘクタールを超える広さの森に、長野県の絶滅危惧種60種が確認されています。

コナラ製材

森の再生のために間伐されたコナラは、長野県木曽地方の酒井産業株式会社により、製材、乾燥の処理がされた後、成形のために提携工房へと送られます。

成形

建具の欄間や障子などに用いる伝統技法「組子細工」を得意とする楯木工製作所。扱いが難しいコナラを用いて、一つひとつ丁寧に木の環の形を作っていきます。

完成

えごま油を含む蜜蝋オイルを全行程の後にしっかりと塗布することで、木本来の魅力を残しながら、滑らかな手触りに仕上がりました。

草木染め / plant dyeing
solosolo

 北アルプスの美しい水と薪で、草木を煮出した染色「草木染め」を行うsolosolo。
地元の水と木を用いて火を焚き、地場の植物から色をいただくことで、
その土地でしか得ることのできない特別な調和を表現する工房です。

 草木染めは、植物などを煮出して得た染液を用いる染色方法。
天然素材を原料にした製法ゆえ、その染料は長期保存に向かず、
色合いも一定にはならないため、一期一会のようにその色との出会いと付き合いが楽しめます。

 また合成染料のように化学薬品などにより、環境を害してしまう恐れがないので、
生分解性というテーマを掲げるアイテムにおいて最適な染色と言えます。

 co:doでは季節ごとに草木染めのオーダーを都度行うことで、
その時にしか得られないカラーを製品にのせて、皆様の元へお届けします。

【草木染めの注意点】
 植物を煮出して染料を作る草木染めは、日々の着用とお洗濯を繰り返すことによって、
自然に色が落ちていきます。色合いの移り変わりや素材の経年変化をお楽しみください。

 草木染めは日光、環境により室内の電気でも色が退色、変色します。
日が当たらない場所での保存をお勧めいたします。

 またアルカリ性や酸性の強いものに触れたり、濡れたまま放置することにより、
色の変化や他の物へと色移りする可能性がございます。

上記の特性をご理解いただいた上でのご購入をお願いいたします。
何かご不明な点などございましたら、codo@flexjapan.co.jp までお申し付けください。

煮出し

染液を作るために煮出した後のヤシャブシの木と実と葉。 季節ごとに原料を変更して、その時に得ることができる色味をお届けします。

染め

空気が入ると染ムラが目立ってしまうため、慎重に一点づつ染液に漬けていきます。 生地にしっかりと色が浸透するよう、ゆっくりと丁寧に煮込みます。

媒染

繊維に染み込んだ植物の色素は、媒染液に含まれる鉄・銅・アルミニウムなどの金属イオンと 結びつくことで錯体が形成され、鮮やかに発色した色味が生地に定着します。

完成

染色→媒染→洗いの工程を何度も繰り返し、脱水して乾燥させます。 こうして他にはない一点ものの色味ができあがっていきます。