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> 陶器リング / Pottery ring

陶器リング - Pottery ring -
JTOO01-01(右:Straight pottery ring) | : online shop |
JTOO02-01(左:Squared pottery ring) | : online shop |
陶器の中石 / Pottery center stone
:松代焼松井窯松代陶苑
江戸時代後期より、長野県の松代地域を中心に盛んに生産されていた“松代焼” 。
安価な大量生産品であった他窯に圧倒される形で昭和初期に地域全体が廃業していたものの、
1972年に当時の製法の調査研究の末復興し、
2014年に晴れて長野県指定の伝統的工芸品として認定を受けました。
“松代陶苑”は、復興当初より“松代焼”の製作販売を行ってきた老舗窯元です。
陶土には鉄分の多い地元の粘土等を使用し、
灰、白土、銅など自然由来の成分のみを調合した釉薬を二重掛けすることで、
素朴な造形・風合いと独特な“青流し”と呼ばれる青緑色の光沢を出しています。
日常生活に使われることを主としてきた“松代焼”は、
「硬くて割れにくい」というアクセサリーとしても適した特徴があり、
200年前と変わらない製法で仕上げていただきました。
陶器リング(Pottery ring)に用いている陶器の中石も、
全てが天然素材の原料を職人による手仕事で製作されているため、
その出来上がりは形や色合いなど一点一点表情が異なります。

土の堅さのムラを無くすように均一にし、中の気泡を抜くように土練りを行います。この工程を疎かにしてしまうと、焼き上げた際に膨張して作品が壊れてしまいます。

通常の陶器では半月から3ヶ月、陶器リングの中石用の松代焼は一週間程度乾燥させます。その後、800℃以下で10時間ほどじっくり素焼きします。

“松代焼”は灰釉と銅釉の二種類の釉薬を掛けることで、独特な青緑色の光沢が出ます。小さなサイズのオーダーに対しても、一点一点丁寧に色付けしていきます。

1200℃以上で行う本焼き期間中は、ムラが出ないよう泊まり込みで火の番をしています。2晩3日で焼き上げた後、3日間熱を冷ました後に窯出しを迎え、完成となります。
クラフトジュエリー / Craft jewelry
:Tee.
一級貴金属装身具製作技能士の国家資格を有するクラフトマン早川智也氏が、
独立、移住を経て、長野県上田市にて開業した工房兼ショップTee.。
レディメイドのジュエリー販売のみならず、サイズ調整やアレンジ対応、
ゼロベースからのフルオーダーメイドやワークショップまで、
クラフトマン自身が運営しているショップという強みを活かし、
コミュニティに根差した展開を繰り広げています。
主に素材に用いるのはSILVER925。
メッキなどの処理はせず、無垢で仕上げられたシルバーは、
磨くことで艶やかな輝きが、経年変化に任せることで深い味わいが生まれます。
長年にわたりハイジュエリーブランドの工房で培った感性と職人技を、
余すことなく一つ一つのアイテムに注ぎ込み、
素材の魅力、そしてジュエリーの魅力を多くの人々へと届けています。

蝋で指輪の原型を作る、ロストワックス技法でデザインした指輪を製作していきます。形が決定したら周りを石膏などで覆い固めて、加熱して蝋を溶かすことで生まれる空洞に銀を流し込みます。

枠の部分に陶器の中石を合わせ、タガネを用いて爪の部分が閉じるようにハンマーで叩いていきます。中石に負担がかからないよう、道具を使い分けて調整しています。

グラインダーを使って指輪の内側や細かい部分を磨いた後、バフ台で外側と仕上げを行います。フェルトでまずは面を整えて、布で光沢を出していくことでシルバーらしい艶やかな表情が生まれます。

美しいジュエリーとしての輝きに包まれた陶器リング(Pottery ring)。一つひとつ色やサイズが異なる松代焼に合わせて、微調整を重ねながら一点一点の指輪ができあがります。